月刊購読誌から…「無」について

翠悦庵でお茶を販売するにあたり、私も茶道の知識を深めるべく、茶道の月刊誌を購読しております。

今月の誌面の中に、とある住職が寄せている文章に目を惹かれました。

余計なことを考えず、目の前のことに集中する。そうすれば、頭の中にも余裕が生まれ、知識も入っていく…。

そこで思い出したのが…

中日ドラゴンズの春季キャンプ、あの落合博満政権での…森野将彦へのノック。

森野本人は「（落合）監督の長時間のノックを耐えるには、何も考えない。ひたすら無になること」と言っていました。

ノックは何時間にも及び、監督が「ストップしたきゃグラブを外せ」と言ったのですが…あまりのノックの厳しさに森野自身もグラブを外すことができず、とうとう救急車まで呼ばれたとか。

当時は、2024年現在で監督になっている選手が三塁のレギュラーでした。

そこで落合監督が「あいつからレギュラーを奪いたきゃ、守備も打撃も磨け」ということで、際どい打球のノックで森野を右へ左へ動かし、その特訓もあってとうとうレギュラーの座に輝きました。

ということは…「禅」の心でレギュラーの座についた選手…かどうかは定かではないですが…。

ちなみに、店長である私の普段の仕事は、フリーランスでウェブ制作や印刷物・パッケージデザインや、キャラクターデザインなどを生業としております。

デザイン案を提出し、それを手直しすることで進めていくのですが、最初に案を出す。その制作作業も「お客様にとって何がベストか」を考え、自分の主観を省いて、ひたすら見やすくわかりやすいものを作るのに執着する。それ以外のことは一切考えない…。

そのほうが、後々に見直して、気づいた点が発見できたり、新たなアイデアが浮かんだりします。

そして、苦手なことは、できない理由を考えるより、まずは「無」になって進める。できないと思ってたことも、いつの間にか、できるようになるんです。

プロである以上、お客様により良いものを提供させていただくのは、当たり前ですから。

…と、かっこいいことは言ってみるものの、行き詰まった時は気分転換しています（汗）。

「無」になって、目の前のことを進める…。印象的な、雑誌の今月号でした。

土

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